ハトメの英訳 “grommet” と “eyelet”
レザークラフトをしていると、作品の補強や装飾として欠かせない金具が「ハトメ」だ。穴の周囲を金属で補強し、紐や金具を通す際に革が裂けるのを防いでくれる便利なパーツである。しかし、この「ハトメ」を英語で説明しようとすると、意外と迷う人が多い。なぜなら、英語には「ハトメ」を指す単語が複数存在し、それぞれ微妙に意味が異なるからだ。
この記事では、レザークラフトで使うハトメの英語表現として代表的な “grommet” と “eyelet” の違いを中心に、その語源や歴史的背景まで掘り下げて紹介する。英語圏のクラフト動画や海外ショップを利用する際にも役立つ知識なので、ぜひ覚えておきたい。
■ ハトメの英語は主に “grommet” と “eyelet”
まず結論から言うと、レザークラフトで使うハトメは英語で “grommet(グロメット)” または “eyelet(アイレット)” と呼ばれる。どちらも「穴を補強する金具」という意味を持つが、使われる場面やニュアンスに違いがある。
● grommet(グロメット)
“grommet” は、比較的 大きめで強度が必要なハトメ を指すことが多い。 テント、タープ、帆布バッグ、工業用シートなど、強い力がかかる用途でよく使われる。
レザークラフトでも、 ・ショルダーバッグのストラップ取り付け部 ・大きめの紐通し ・負荷がかかる部分の補強 などに使われる金具は “grommet” と呼ばれることが多い。
● eyelet(アイレット)
一方 “eyelet” は、小さめで装飾性の高いハトメ を指すことが多い。 靴紐の穴、コルセット、衣類、手帳カバーなど、比較的軽い用途に使われる。
レザークラフトでも、 ・小物のアクセント ・装飾目的 ・薄い革に使う小型ハトメ などは “eyelet” と呼ばれることが多い。
■ grommet と eyelet の違いを簡単にまとめると
| 英語 | ニュアンス | 用途の例 |
|---|---|---|
| grommet | 大きい・強度重視 | バッグ、テント、工業用シート |
| eyelet | 小さい・装飾寄り | 靴、衣類、小物 |
どちらも「ハトメ」だが、英語では用途によって呼び分けられている点が面白い。
■ “grommet” の語源は中世フランス語?
“grommet” の語源は諸説あるが、有力なのは 中世フランス語の “gromette” に由来するという説だ。 “gromette” は「小さな輪」や「補強用の金具」を意味し、帆船のロープを通す穴を補強するために使われていた。
つまり、grommet はもともと 海や船の世界の言葉 だったのだ。
帆船の帆には大きな穴が開けられ、そこにロープを通して風を受ける角度を調整する。その穴が裂けないように補強するための金具が “grommet”。 この用途が現代のテントやバッグのハトメに受け継がれていると考えると、言葉の歴史がぐっと身近に感じられる。
■ “eyelet” の語源は「小さな目」
一方 “eyelet” は、英語の “eye(目)” に小さいものを表す接尾辞 “-let” が付いた言葉だ。 つまり “eyelet = 小さな目” という意味になる。
穴の形が「目」に似ていることから名付けられたとされ、衣類や靴などの小さな穴を補強する金具として広まった。 こちらは “grommet” と比べると、より日常的で軽い用途のイメージが強い。
■ 海外のレザークラフトショップではどう使われている?
海外のクラフトショップや工具メーカーのサイトを見ると、 ・大きめ → grommet ・小さめ → eyelet という使い分けが一般的だ。
ただし、メーカーによっては小さめでも “grommet” と表記している場合があるため、完全に厳密な区別があるわけではない。 そのため、海外でパーツを購入する際は、サイズ表記(mm / inch)をしっかり確認することが大切だ。
■ レザークラフトで英語を使うときの実用表現
海外の動画やフォーラムでよく見かける表現をいくつか紹介しておく。
- install a grommet(ハトメを取り付ける)
- set an eyelet(アイレットを打つ)
- grommet kit(ハトメ打ち工具セット)
- eyelet punch(アイレット用ポンチ)
- reinforced with grommets(ハトメで補強されている)
英語圏のクラフト情報を調べる際に役立つので覚えておくと便利だ。
■ まとめ
レザークラフトで使う「ハトメ」は、英語では主に “grommet” と “eyelet” の2種類で表現される。 大きくて強度が必要なものは grommet、小さくて装飾寄りのものは eyelet と覚えておくと、海外の情報もスムーズに理解できる。
さらに語源を知ると、単なる金具にも歴史や文化があることがわかり、クラフトの世界がより深く感じられる。 英語での呼び方を知っておくと、海外の素材ショップや動画も活用しやすくなるので、ぜひ今回の知識を作品づくりに役立ててほしい。




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