日本の硬貨、お札のサイズを一覧にしました。硬貨の直径サイズは500円玉26.5mm、1円玉20.0mm。お札サイズは一万円札160×76mm、千円札150×76mmなど様々です。
※なお、2024年7月に新紙幣が発行されましたが、新旧紙幣でサイズの変更はありません。
財務省や日本銀行によって決められている硬貨やお札のサイズや、デザインの由来など雑学も以下にまとめました。
なお今回記載の寸法情報は以下造幣局のサイトを参考にまとめさせていただきました。お金にまつわる様々な情報が記載されているので一度見てみると楽しいですよ。
引用元:造幣局 (mint.go.jp)
硬貨サイズ一覧
直径 厚さ 重量
1円玉 20.0mm 1.5mm 1g
5円玉 22.0mm 1.5mm 3.75g
10円玉 23.5mm 1.5mm 4.5g
50円玉 21.0mm 1.7mm 4g
100円玉 22.6mm 1.7mm 4.8g
500円玉 26.5mm 1.8mm 7g
お札サイズ一覧(新旧共通)
大きさ 厚さ 重さ
千円札 76.0×150mm 0.1mm 1g
二千円札 76.0×154mm 0.1mm 1g
五千円札 76.0×156mm 0.1mm 1g
一万円札 76.0×160mm 0.1mm 1g
デザインの由来
硬貨やお札には様々なデザインが印刷されていますね。
それぞれの貨幣が最初に作られたときの社会情勢などがデザインに反映されていると言われています。各貨幣についての由来などを以下にまとめてみました。
ちなみに硬貨の表裏は法律上は定められていませんが、造幣局では「製造年が描かれている方が裏」として決められているようです。そのため、一般的にも製造年が描かれている方が裏、その反対側が表として認知されています。
よって当記事でも上記の前提で記載いたします。
1円硬貨
アルミニウム製の現在の一円硬貨は、昭和30年に初めて発行され平成17年で発行から50年を迎えています。
もし昭和30年製造の一円硬貨を見つけたら記念に取っておいてもいいかもしれません。
デザインは当時一般公募で選ばれ、表面と裏面でそれぞれ別の人の案になっています。
表面には若木が描かれており、戦後の日本の成長を願ってデザインされたともいわれています。
・表面
・裏面
5円硬貨
5円硬貨は黄銅(おうどう)製です。黄銅は銅と亜鉛の合金で、特に亜鉛が20%以上含まれるものを真鍮(Brass)と呼ばれており、こちらの方が身近な呼び方かもしれませんね。
ちなみにブラスバンドのブラス(Brass)の由来です。
5円硬貨も亜鉛が20%上含まれており、”真鍮製”と呼んで間違いありません。
5円硬貨の発行は昭和24年で、昭和34年に”國”の字を”国”に変更し併せて書体も変更されました。
表面には稲穂と水と歯車が描かれており当時の日本の主な産業を表しているようです。歯車は分かりづらいですがよく見ると中央の穴外周部に、確かに歯車が描かれていることがわかると思います。
当時民主国家となった日本を象徴しているといわれているそうです。
・表面
・裏面
10円硬貨
昭和34年に発行された10円硬貨は青銅で作られています。青銅は銅、亜鉛、すずの合金です。(銅は混ぜられる他の材料によって様々な名前で呼ばれています)
表面には京都の宇治市に建てられている世界遺産の平等院鳳凰堂が描かれています。平等院鳳凰堂といえば10円玉!というイメージの方も多いのではないでしょうか。
発行時の最高額硬貨であった10円硬貨に、当時から日本を代表する建造物であった平等院鳳凰堂が採用されたのですね。
・表面
・裏面
50円硬貨
現在製造されている50円硬貨は昭和42年に発行されました。材料は白銅で、銅とニッケルの合金素材です。
現在のデザインになる前の最初の50円硬貨は中央部に穴があいておらず、その後100円硬貨が発行された際に色やサイズが似ていて間違いやすいことから穴あきのデザインに変更されました。
表面には最初の50円硬貨の頃からずっと菊が描かれています。
・表面
・裏面
100円硬貨
現在のデザインの100円硬貨は50円硬貨と同じく昭和42年に発行されました。
素材も50円硬貨と同じ白銅が採用されていますが、それまでは銀が材料として使われていたようです。コストダウンのための材料変更でしょうか。
表面には日本を象徴する桜の絵が描かれています。
500円硬貨
昭和57年に500円硬貨が登場しました。現在のデザインになったのは令和3年でバイカラークラッド貨幣と呼ばれています。バイカラーとは2色のこと、クラッドとは2種類以上の金属をサンドイッチ状に挟み込んだ材料です。
そこで500円硬貨を見てみると、中央(コア)部分と外周部分で色が変わっているのがわかると思います。コア部分はクラッド材が使用されており、コアをリング状の別の金属にはめ合わせて作られています。
そのほかにも外周部に微細文字が描かれていたり、側面に斜めのギザが刻まれていたり、表面の「500」の数字の中に更に「500YEN」が隠されていたりと、これでもかと偽造防止対策が盛り込まれています。
作るために非常にコストがかかりそうな硬貨です。
表面には桐、裏面には竹と橘が描かれており、トータル的にみても最高金額の硬貨にふさわしいつくりになっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はみんな大好きお金に関する記事でした。
レザークラフトに役立つデータベースとしてお金のサイズをまとめはじめましたが、それだけだと味気がなかったため、せっかくなので併せて貨幣にまつわる雑学も記事にしてみました。
改めて硬貨やお札を見てみるといろいろと新しい発見があるので、是非財布から取り出して観察してみてください。
皆さんの知識を広げる参考になれば幸いです!
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