今回はレザークラフト製作アイテムとして定番の三角コインケースの製作手順を紹介します。
必要な道具や各手順のポイントも記載していますので、是非トライしてみてください!
また、製作に使用する型紙についてはこちらの記事で紹介していますので併せてご確認ください。
製作に必要な道具
製作に必要な道具は下記の8点+1点です。
※9.のアイテムはなくても製作可能です。
- 別たち
- カッターマット
- 丸ギリ
- バネホック打ち具
- ハトメ抜き
- ゴムマット
- オールマイティプレート
- ハンマー
- +床面&コバを磨く場合は床面磨き剤と帆布
使用する材料
三角コインケースを製作するための材料は以下の通りです。
- 牛革 200×80mm程度 (今回使用する型紙サイズ)
- バネホック中 (サイズ約φ11.5mm)
端切れなどでもトライできるのでまずはやってみましょう!
また、牛革の端切れをパックで売っているところもあり練習用にちょうど良いです。様々な色がセットになっているものもあります。
こちらはおおよその色も選べ、枚数も多く練習にちょうど良いセットです。バネホックも併せてリンクを載せておきますのでご参考まで。
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製作手順
製作の流れは下記のとおりです。
- 革に型紙の型をケガく
- 皮を型の通りに切り出す
- 床面とコバを磨く(ここは飛ばしても構いません)
- ハトメ抜きで穴をあける
- バネホック取り付け
- 組み立てて完成!
1.皮に型紙の型をケガく
■使用する道具:丸ギリ
革を切り出す前の準備として、まずは型紙を使用して革に跡をつけていきます。
これを”ケガキ”と言います。
今回のコインケースに限らずレザークラフトでは必ず行う作業なのでコツをつかんでしまいましょう!
型紙を革にしっかり押し付けて型紙がずれないようにしながら丸ギリを使ってケガいていきます。
また、型紙が浮いてしまうと型紙の内側に丸ギリ先端が入ってしまい形状が悪くなってしまうので注意して作業します。
また丸ギリの先端を少し寝かせるようにしてケガキます。
表面に傷をつけるというよりは丸ギリを押し付けて跡をつけていくイメージです。
※クロム鞣しなどの柔らかい革の場合は丸ギリを使うと革が引っ張られてうまくケガけないことがあるため、銀ペンや鉄筆を使用する場合もあります。
☆ポイント
・型紙をしっかり押さえる(ずれないように、浮かないように)
・丸ギリ先端は少し寝かせる
・丸ギリを押し付けて跡をつけるイメージで
2.皮を型紙の通りに切り出す
■使用する道具:別たち
革にケガくことが出来たら実際に革をカットしていきます。
購入時はカバーがついているので使用時はもちろん外します。
※このカバーは使用後も安全に収納でき便利なので捨てないようにしましょう!
カバーを外した後は刃をねじで固定し直すのを忘れないように注意!
刃先は非常によく切れますので慎重に取り扱います。
まずは直線部分をカットします。(下図の赤線部分)
別たちの柄の部分をしっかり握り親指で柄の上側を抑えるように持ちます。
カットするときは肘から先はあまり動かさず、肘をまっすぐ後ろに引いて切り出していきます。
残った曲線部分は刃を押し付ける形で少しずつカットしR形状に仕上げていきます。
3.床面とコバを磨く(ここは飛ばしてもOK)
■使用する道具:床面処理剤、帆布(Tシャツの端切れでも代用可)
牛革の床面やコバは銀面と違って毛羽立っています。
床面とコバをきれいに整えるために、床面処理剤を塗布して帆布で磨きます。
(帆布がなければ、Tシャツの端切れなどでも大丈夫です)
より硬く、しっかり仕上げたい場合はウッドスリッカーのフラットな面やガラス板などを使用する場合もあります。
必須作業ではありませんが、この作業を行うことで製品の完成度が上がりますので道具がそろったら是非トライしてみましょう!
4.ハトメ抜きで穴をあける
■使用する道具:丸ギリ、ハトメ抜き、ゴム板、ハンマー
革が仕上がったので次はバネホックを取り付けたいところですが、まずは下穴をあける必要があります。
今回バネホック中を使用するので、ハトメ抜きの7号と12号を使用します。
(写真の一番左と右から2番目のサイズ)
型紙記載の位置に丸ギリでマーキングします。
ゴム板を敷いてマーキング箇所にそれぞれハンマーでハトメ抜きを叩き革に下穴をあけます。
ハトメ抜きのサイズを間違えないよう注意しましょう。
オス側が7号、メス側が12号です。
↓↓ハトメ抜きサイズについてはこちら
5.バネホック取り付け
■使用する道具:バネホック打ち具、オールマイティプレート、ハンマー
下穴をあけた箇所にバネホックを取り付けます。
オスとメス、取付の向きを間違えないよう気を付けて取り付けます。
一度間違って取り付けてしまうと外すのに苦労します。工具がないと外せないし、外せたとしても革に跡がついてしまいます。何度も確認しましょう!!(失敗経験者より…)
銀面側を上にしたときに、
メス側:カバー面側
オス側:差し込み側
がくるように取り付けます。(下図参照)
バネホックを取り付ける際は専用の”バネホック打ち具”と”オールマイティプレート”を使用します。
打ち付ける際は一発で打ち込むのではなく最初は弱くたたきます。徐々に強くしながら6~8回程度打ち付けて固定します。
一発で力強く打ち込もうとすると、バネホックがずれるリスクが高くなるためです。
固定後はバネホックが回転してしまわないか手で回してみます。軽く回して回らなければOK、回ってしまうようであれば打ち付けが足りないので追加で打ち付けます。
☆ポイント
・ホックの表裏注意!
・ハンマーは6~8回程度で打ち切る(最初はやさしく徐々に力強く)
・取り付けた後は固定されているか手で軽く回してみる
6.組み立てて完成!
バネホックを取り付けることができたら後は組み立てるだけです。
このようにバネホックをとめて..
完成です!
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回紹介したコインケースは材料も少なく縫う作業もないため気軽に製作できると思います。
画像の完成品ははチョコブラウンで大人な渋さのアイテムになりましたが、色をワインレッドやグリーンに変えてみたり、フチ捻を使ってデザインをアレンジしたりとシンプルですが個性も出せるアイテムです。
練習も兼ねて是非いろいろなパターンで製作してみてくださいね!
最後までご覧頂きありがとうございました。
参考になれば嬉しいです!
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