【10,000円で揃える!】レザークラフト初心者が準備すべき道具10選 Part2

前回記事でレザークラフトを始めるにあたって最低限準備すべき道具を紹介しました。

そこで今回の記事では、最低限必要な道具を揃えたという方のために次のステップに上がるために必要な道具を前回と同じくコスパ重視で紹介します。

前回記事の道具と併せてここで紹介する道具が揃えば、縫い作業を含んだあらゆるアイテムの製作が可能となりますので是非そろえてみてください!

次はこれを揃えよう!コスパアイテム10選

縫い針 手縫い針細 5本入り(クラフト社)

レザークラフト用の縫い針です。
普通の縫い針となにが違うの?と思われるかとおもいます。

服などの縫製で使用する縫い針と比較して、太く強度が強くなっています。
また先端形状をよくみると丸くなっていることが分かります。

レザークラフトの縫い作業は、基本的に針で直接革に穴をあけるわけではありません。事前に菱目打ちで革に穴をあけてから行うので、針の先端を鋭利にする必要がありません。

そこで針が革と接触してしまった際に革表面を傷つけないようにこのような形状になっています。

普通の縫い針は持っているよ!という方も、金額は知れているのでレザークラフト専用の縫い針を用意するようにしましょう。

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縫い糸 麻糸(エスコード)、ポリエステルボンド糸

レザークラフト用の縫い糸です。
レザークラフトおいて使用される糸は大きく分けて以下の3種類で原料はそれぞれ下記の通りです。

  • 麻糸・・・食物繊維
  • ナイロン/ポリエステル糸・・・化学繊維
  • シニュー糸・・・動物の腱(最近はポリエステルが主流)

麻糸は毛羽立ちがあり、次に紹介するロウを先に刷り込ませることによって毛羽立ちを抑えスムーズに縫い作業を行えるように事前準備が必要です。これをロウ引きといいます。

商品によってはすでにロウ引きされているものもあり、その場合は改めてロウ引きをする必要はありません。(より毛羽立ちを抑えるために再度行う場合もある)

ナイロン/ポリエステルやシニュー糸は毛羽立ちが無く強度も高いため、負荷が強くかかる箇所などはこちらを選ぶと糸切れなどのリスクを低減できます。

シニュー糸は3本の糸がより合されており、ほどいて使うことで糸の太さを調整することができます。

また、糸の始末の方法は麻糸とナイロン/ポリエステル及びシニュー糸でそれぞれに対応した方法で行います。

選び方としては強度が必要な場所か、糸の雰囲気はどちらが良いかなどを考慮して選ぶとよいと思います。
ですが最初はロウ引きの練習も踏まえ麻糸から入るのがよいと思います。毛羽立ちがどのように変わるかも麻糸の方がわかりやすいです。

・麻糸(エスコード)

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・ポリエステル糸

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・シニュー糸

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ロウ(縫い糸用)

前項で説明した縫い糸に使用するロウです。

ロウに縫い糸を押さえつけて、縫い糸を引くことでロウを擦りこみます。(ロウ引き)
ロウ引きを行う事で糸の毛羽立ちを抑え、スムーズに縫い作業を行う事ができるようになります。

購入する縫い糸によってはすでにロウ引きされているものもあり、その場合はロウ引き無しでも使用できます。(よりスムーズに作業するために再度ロウ引きすることもあり)

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糸切ハサミ

縫い糸を切るためのハサミです。

普通のハサミでも代用できますが、縫い終わりの細かい処理などはやはり専用の道具を使用した方がスムーズ且つ綺麗に作業できます。

一度準備しておけば長い間使用できますので購入をお勧めする道具です。
ちなみにこちらは布などの縫製用の糸きりハサミでも問題ありません。

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菱目打ち 1本目、2本目、4本目(4mmピッチ)

レザークラフトにおいては縫い針で直接革穴をあけるわけではありません。針で直接通すこともできなくはないですが、厚く堅い革になればなるほど尋常ではないパワーが必要になり、常人では対応できなくなります。

そこで事前に菱目打ちによって革に穴をあけ、そこに縫い針を使って穴を通して革を縫い合わせていきます。

また、菱目打ちによって事前に穴をあけておくことで、縫い糸が菱型の穴に沿ってきれいに整います。

糸の縫い線がいかにきれいになるかは、この菱目打ち作業で7,8割くらい決まるといっても過言ではありません。それほどレザークラフトにおいては重要な道具だと思います。

1本目、2本目、4本目があればほぼ網羅できるのでまずは4mmピッチで準備してみましょう。

・1本目

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・2本目

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・4本目

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ステッチンググルーバー

直線や曲線をきれいに菱目打ちするために、ステッチンググルーバーを使用して下書きのラインを引きます。この下書きの線を引くことをケガキといいます。先端のツールを交換でき、革に押し付けて跡をつけるか、表面を削って溝を掘るか選ぶことができます。

ディバイダー(両端が針のコンパスみたいな形状の道具)でも代用することができます。その場合目盛り付きタイプを選定するとライン位置の調整が行いやすいです。

両方使ってみての感想としては、厚い革の場合はステッチンググルーバーの方が安定してラインを引くことができる感触です。また、捻引きや溝掘りもステッチンググルーバーしかできない点ですね。

一方でステッチンググルーバーだと先端の構造上狭い場所ではラインが引きづらいもしくは引けない場合があります。その点ディバイダーの場合はスペースが狭くても容易にケガキを行う事ができます。

それぞれメリット・デメリットがあるため用途に応じてそれぞれの道具を選ぶのが良いと思います。ただディバイダーは慣れるまでまっすぐ線を引くのがやや難しく感じました。

少し値段は上がりますが、まずは安定してラインを引くことができ幅広い用途で使用できるステッチンググルーバーを準備して慣れてきた頃に必要に応じてでディバイダーを準備するのが良いと思います。

・ステッチンググルーバー

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・ディバイダー

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床面処理剤・帆布

革の床面側やコバ面は毛羽立っているため床面処理剤を使用して面を整えます。全面に塗り込み帆布を使用して磨き上げることで面が整い、革にもハリが出てきます。

因みに帆布がない場合はTシャツの端切れなどでも代用できます。更にハリを出したい場合などはガラス板を使用することもできます。面積の大きい革や厚い革なども効率よく磨くことが出来ますが、まずは帆布を使ってみて必要に応じて追加すればよいと思います。(ガラス板は金額もそこそこしますしね..)

・床面処理剤(トコノール)

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・帆布

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・ガラス板

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ヘリ落とし

コバ面をヤスリなどで整えた後は革の角が立ってしまっています。そこでヘリ落としを使用して角を落とすことで見栄えを整えます。

種々サイズがありますが、まずはKSヘリ落としNo.1(0.8mm)を揃えましょう。その後に必要に応じてNo.2(1.0mm)を追加するカタチで問題ありません。私も最初はNo.1のみで十分でした。

・KSヘリ落としNo.1(0.8mm)

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・KSヘリ落としNo.2(1.0mm)

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ボンド(白ボンド、樹脂系ボンド) 100円ショップで入手可能

レザークラフトでボンド?と思われるかもしれませんが、アイテムを製作するためには必須の道具です。革を菱目打ちしたり縫い合わせる前にパーツ同士を仮止めする必要がありますが、その際に使用するのがボンドです。

使用するボンドは白ボンドと樹脂系(ゴム系)ボンドのが2種類ありそれぞれ特徴を持っています。

白ボンドはパーツをくっつけてから硬化するまでに時間がかかりますが位置調整がしやすく、正しく接着すれば接着力も十分なものになります。

樹脂系ボンドは接着できるまでの時間が短時間で済み、5分程度で接着力が最大になります。その分位置決めを一発で行う必要があり、位置調整にコツが必要になります。
接着力が強力な点と短時間で接着可能なメリットが有効な場合はこちらを選択します。
(特に樹脂系ボンドは一度くっつけるときれいに剥すのが非常に大変なので気を付けて接着しましょう..)

ヤスリ 100円ショップで入手可能

ヤスリもレザークラフトで使うイメージが湧かないかもしれません。

ヤスリは前項で説明した接着剤を塗る面を荒らすのに使用します。
なぜ荒らすかというと、革面にそのまま接着剤を塗ってもボンドが革面に浸透せず強力な接着力を生み出すことができません。
そこで接着面をあえて荒らし、革の繊維内にボンドを染み込ませることでボンドの接着力を最大にすることができます。

紙やすりなどを使用してもよいですが毎回適当なサイズに切り出す手間などがあり、100円ショップで購入したヤスリを使用しています。

その際サイズが大きいと細かい箇所の作業が難しいため、できるだけ小さいサイズを選ぶと作業がしやすいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はレザークラフト始めたての方が次にそろえるべき道具10選を紹介しました。

紹介したのは価格も抑えつつ、価格に対する性能も十分以上にあるモノを選びました。ただ安いだけでは結局道具を買いなおすことになり、コスパが良いとは言えません。安物買いの銭失いとはよく言ったものです。

ここまで揃えれば、ある程度のアイテム製作は可能になります。
縫い作業もあり、適度な難易度の型紙も公開していますので是非トライしてみてください!

↓↓今回紹介した道具で製作可能なアイテム(型紙PDFあり)

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